先日、社会保険労務士(社労士)の資格を取ろうと思い立ち、色々なスクールを調べ、
最終的にLECの社労士講座(Web通信)を申込みました。
決め手は、『暗記ではなく理解からの学習』、『通信の場合、合格講座本論は4人の講師から講義を選択できる』という点です。
なお、
LECの講座の内容は日々進化しているようですので、講座についての感想はあまり参考にならないと思います。
しかし、LEC講師ごとの感想は講座選びの参考になるかと思いますのでぜひご覧ください。

※2022年10月追記
LECを利用して一発合格しました!
詳しくは以下の記事をどうぞ
記事へのリンク:社労士試験の合格に必要なこと
社労士試験について(独学でも可能?)
社会保険労務士とは
社会保険労務士(社労士)とは社会保険のプロフェッショナル資格です。
試験は年に1回、8月の末に行われ、合格率は5%~7%前後です。
資格を取得すると独立開業はもちろん、人事総務系の転職にとても有利になります。
独学は可能?
社労士試験は独学ではかなり難しいと思います。
一度、書店で社労士のテキストを見てみて下さい、辞書並みの厚さがあることに驚くと思います。
しかも、そのテキストは基本的な事しか書いていないんです。
基本的な事はテキストで学び、応用は過去問題集でマスターする方法でも独学で合格できるかもしれませんが、取捨選択するべき項目がどれなのかはわからないので膨大な時間を費やすことになります。
しかも、独学だと表面的な法律の知識しか学習できませんし、そして機械的な暗記になるので記憶力の落ちている大人には結構キツイです。
また、その方法で独学合格したとしても、会社で活躍したり開業したりすることに活かせる実践的な法律知識を身につけることは不可能です。
一方、資格スクールだと先生の講義を聴きながら、実践的な知識も交えて楽しく勉強できます。
社労士講座選びにについて(通学・通信・どの学校を選ぶか)
通学と通信どちらが良いか
通学と通信はどちらでも良いと思います。社会人の方なら通信の方が自分のペースでできるので個人的にはおすすめです。
通信の場合は、わからない部分を繰り返し聞けますし、一時停止して長考したりもできます。
一方、通学のメリットは『その場で質問できる』、『まわりに生徒がいるので緊張感がある』という点にあると思います。
というか、私見ですが、通学か通信かというより、『教えてくれる先生が誰か』の方が大事だと思います。
超わかりやすい先生の生講義≧超わかりやすい先生の生講義録画(zoom等)>超わかりやすい先生のWeb講義>>>>>>わかりやすさ普通の先生の生講義>>>>>>>>>わかりやすさ普通の先生のWeb講義
という感じです。
先生によってどれだけわかりやすさが違うか、実際に何個か動画をざっと見てみてください。
どうでしょうか、わかりやすさにだいぶ差があると思いませんでしたでしょうか?
あとは、わかりやすさ以前に『先生の声が生理的に受け付けられない』とか
『見た目が職場の嫌な上司に似ている』とか、どうしても受け付けられないことがあるかもしれません。
以上のことから、資格スクールの評判が良かったとしても、教わる先生がイマイチでは全く意味がないことがわかっていただけたかと思います。
なので、
通信・通学どれを選ぶにしても、誰の講義を受けられるのかというのが一番大事です。
どの学校から選ぶか
ということで、先生を選ぶという視点から、各資格スクールを見ていきましょう。
LEC
LECは講師が大事ということがわかっているからか、Youtubeに先生ごとの講義を載せてくれています。
LECのyoutubeサイト: https://www.youtube.com/channel/UCCwp7tdsGAjmc-IApGfFJXw
LECは元々、司法試験に強い予備校で『法律のLEC』と呼ばれています
社労士講座でも合格後も使える法律的な考え方を教えてくれる講座になっています。
通信講座は、ものによってはスタジオ収録ですが、生徒の反応がなくとも長年の講師経験により分からないところを熟知していて、わかりづらいポイントはあえて2回説明したりとかあって、とてもわかりやすい講義になっています。
また、LECは事前に無料のお試し講座の受講もできます。
TAC
公式サイト:https://www.tac-school.co.jp
TACは全国での生講義を売りにしているようです。
大原

資格の大原は、『通常の社労士講座』と、『社労士24』という講座があります。
『通常の社労士講座』の講義の動画は、公式サイトで確認できませんでした。
社労士24についてはこちらのyoutubeで見ることができます。
社労士24のyoutube: https://www.youtube.com/channel/UCfVEQ5WOlmsgywSwWFVrQ1Q
社労士24は画期的そうなのですが、初めて社労士試験を学習しようとしている方にはちょっと厳しいかと思います。
社労士試験は条文が試験に出ますが、その条文の解説がないです。
そのかわり、社労士試験に必要な講義を24時間に収めているという講座のようです。
ですので、社労士再受験生には良いかもしれません。
その他
他にもネット専門のスクールはあるんですが、LEC、TAC、大原と比べると歴史がないため、あまりおすすめはできません。
資格試験は過去問の分析が大事です。
歴史がないスクールは、過去問分析がしっかり行われているとは思えません。
教育訓練給付金について
LECの社労士試験の講座は一般教育訓練給付金制度の対象講座です。
利用の条件は
・在職中の場合、申し込み時点で雇用保険の加入が1年以上(2回目以降の利用は3年)。
・現在、退職している場合、上記の条件に加えて、退職日から一年以内に受講を開始すること。
支給金額は、
支払った金額の20%が訓練終了後にハローワークから支給されます。
ただし、どんなに高額の講座を申込んだとしても10万円が上限金額です。
教育訓練給付金についての詳細は『【在職者もOK】一般教育訓練給付金について【対象講座一覧】』の記事をご覧ください。
LEC(レック)社会保険労務士【社労士】講座

ここからは、LECの社労士講座について説明します。「なぜLECなのか」
それは筆者が受講したからです。

他の予備校ももっとくわしく説明しろよ!

仮にですよ、「LECよりTACだ!」って言ってる人がいたら、その人って、
『何度も社労士試験を受験している人』ってことになりますよね。
同じ年に二つの資格予備校をかけもちしている人はいないでしょうから、
そんな人の意見は参考になるんでしょうか・・・・。
また、仮に一年目LEC、二年目TACだったら、純粋にどっちが分かりやすいかなんて判断できないですよね?
二年目だから、自分のレベルが上がってTACの講義がわかりやすいと言っているだけかもしれないし・・・

つまり、ネット上の「○○資格予備校の方が良い」という意見は1ミリも参考にならないということです。
LECのメリット
通学・通信の講座間の相互乗り入れができる
Zoom、通学、通信の講座の相互乗り入れが可能です。
例えば、Web通信で申し込んでいても、LECの校舎で講義を受講することができます。
通信講座の本論は4人の講師から受講できる
2022年度合格コースは、澤井クラス/工藤クラス/椛島クラス/碓井クラスから自由に選択できます。
労基法の講義は澤井先生、年金は工藤先生という受講の仕方が可能です。
通信はスマホで受講できる
スマホで動画講義をDLしたり、音声のみをDLできます。
ネコレジ・ぽち問・あんきモン
簡潔なまとめ集【ネコレジ】、スマホでできる一問一答集【ぽち問】、暗記事項を一冊にまとめたもの(動画付き)【あんきモン】が用意されています。
動くネコレジ
重要ポイントをまとめた『ネコレジ』を澤井先生が動画で解説。
LECのデメリット
初見の人には、コースがたくさんあってわからない。
次項目で解説します。
テキストがモノクロ

YotubeでLECの講義見たんだけど、テキストがモノクロ印刷で見づらくない?書店で売ってるテキストだとフルカラーが多くて、すげー分かりやすそうだったんだけど。
これは、LECはわざとモノクロ印刷のテキストを使っていると思われます。
カラーのテキストの方が一見、良さそうなのですが、
講義と併用前提のテキストの場合は、モノクロが一番です。
なぜなら、カラーのテキストに講師がさらにラインをひいたりすると訳が分からなくなるからです。
また、説明を聞きながら、講師の指示にしたがって色付けしていくとなぜか覚えられますし、
あとからテキストを見返すときも『あ、この線を引いたときは先生はこう説明していたな!』ということが思い出せます。
コースの紹介(2022年度)

LECの社労士講座は毎年内容を見直しているようなので、
ホームページで確認していただくことをお勧めします。
しっかり基礎+合格コース
8月までに主要6科目の基礎をがっちり固める。
その後、9月から合格コースを受講する
スタートダッシュ+合格コース
10月までに全科目(10科目)を合格コースの前年のテキストで一通り受講する。
並行して9月からの合格コースも受講する。
合格コース
LECの社労士講座のメイン講座。本論編とも呼ばれている。合格コースのみの受講も可能。
直前対策講師道場
LECの有名講師が、それぞれ独自の直前対策講座を開講。
年金キーパー+中上級コース
再受験生向けのコース
工藤プロジェクトSwing-byセミナー
再受験生向けのコース。工藤先生作成の独自テキストを使用して講義する。
【体験談】LEC社労士講座(通信)を受講してみての感想
私は、2022年度合格目標『しっかり基礎コース+合格コース』(通信)を申込みました。
こちらのコースは、『しっかり基礎コース』で主要六科目を基礎のみ学んで、『合格コース(本論編)』でしっかり学ぶというコースです。
ちなみに、合格コース(本論編)だけでも申し込めます。
しっかり基礎コース(通信)2022年度合格目標
良かった点 【しっかり基礎(2022年度)】
澤井先生の講義はとてもわかりやすく、楽しい気持ちで受講できます。
声が聞きやすいからなんでしょうか、すっと理解できる講義です。
しかも、スタジオ収録なのに臨場感があります。実際は誰もいないスタジオで収録しているんでしょうけど、生講義と同様な雰囲気でまったく違和感なく受講できます。
これはプロの講師だからできる技ですね。
また、テキストがなくても見られるので、一度聞いた講義は電車で再度見ています。
「オロサ100」とか謎の試験直結のフレーズを教えてくれます。
良くない点 【しっかり基礎(2022年度)】
しっかり基礎編【2022年度】(通信)の場合は、講師の選択ができませんでした。ですので、ある科目でどうしてもわかりづらい講師がいてとても困りました(科目の内容が難しいのかもしれませんが・・・)
とはいっても、本当に基礎的な点だけしか講義されないので、そこまで不安になることはなかったです。
ちなみに、合格コース(本論編)では4人の講師から選択できるので安心です。
もし、会社の実務で社会保険の手続きを担当したりしている、または何かしらの法律を勉強した経験があるなら、合格コースのみ受講しても良いと思いました。
合格コース(本論編)
【合格コース編(本論編)2022年度】(Web通信)
Web通信講座は、澤井 清治先生、工藤 寿年先生、椛島 克彦先生、碓井 裕史先生の4人から講義を視聴できます。
直前対策道場
LEC社労士講座の特色の一つがこの直前対策道場です。
LECの講師がそれぞれ自分で講座を企画、テキストを作成し講義をしているらしいです。
他の社労士予備校では、こういったものはあまりないのではないでしょうか。
欠点は、色々受講するとちょっとお金がかかるところですね・・・・・。
10時間で仕上げる!一般常識圧迫講義(澤井講師)2022年度
「一般常識」という科目は独学がとても難しい科目です。
直前MAX完全予想これだけ800本(澤井講師)
選択式<労基・安衛、労一、社一>、直前MAX!スピードチャージ(澤井講師)
23年目の「試験に出る1.2.3」(山下講師)
社労士受験最強のテキストを使用して行われる講義です。
総まとめ 一般常識の1.2.3(山下講師)
LEC講師ごとの受講した感想

LECの講座日々進化しているようなので、講座の内容より、講師の感想を見ていただくのが一番役立つと思いますので、記載します。

LECでは、『教室での生講義を受ける』、『スタジオ収録をweb視聴』、『教室収録(聴講者なし)をweb視聴』、『教室の生講義をzoom視聴』と色んなパターンがあります。
色々受けた感想はやはり生講義(zoom)で受講した方がわかりやすいです。
生徒が目の前にいるからか、講師のテンションも結構違います。
澤井 清治先生
【合格コース編(本論編)2022年度】
総合的にNo.1の講師です。迷ったら澤井先生を選びましょう。
内容、声の聴きやすさ、勉強の仕方のレクチャー等々とても素晴らしいです。
山下 良一先生
直前対策道場の『23年目の「試験に出る1.2.3」2022年度』をzoomで受講しました。
過去問の取り組み方について、ものすごく詳細に教えてもらいました。
ちなみに、山下先生は「生講義」と「収録講義」では全く内容というか、テンションが異なります。
正直、「別人か!」と思うほどの違いです(笑)
たぶん、山下先生をわかりづらいと思っている方は、収録講義を見られての感想だと思います。
私もそうでした。
水道橋に通える方には絶対おすすめの先生です。
椛島 克彦先生
【合格コース編(本論編)2022年度】をzoom講義で受講しました。
流れるような講義で初学者でも理解できる講義です。
講義中生徒に問いかけて、テキストを戻ったりする授業はとても良かったです。
私は澤井先生と椛島先生をW受講することをおすすめします。時間が許せばですが・・・・。
工藤 寿年先生
【合格コース編(本論編)2022年度】を受講しました。このコースはスタジオ収録です。
LEC社労士講座の申し込み方法
希望の講座を買い物かごに入れた後、
LECオンラインショップで会員登録をして申し込みをします。
申し込み方法
『LECで初めてお申込み頂く方は』から登録します。

登録すると、お試し講座も受講できるようになりますので、
どんな環境でオンライン講座を受けられるのかを実際に確認できます。
実際に試して視聴できるのは、LECの強みです。

まとめ
LECの先生の講義はとても楽しく受講できます。
迷っている方がいましたら、LECの社労士講座をおすすめします。
私もまだ勉強中ですが、LECの社労士講座で一緒に合格を目指しましょう!!
