【職業訓練】倍率と申込書の志望動機作成方法について【定員割れなのに落ちる?】

公共職業訓練

本ページでは職業訓練校の倍率と申込書の志望動機について解説しています。

職業訓練校は募集定員に満たない応募(倍率が1倍未満)であっても落ちる場合があります。
それは、職業訓練校は学校とは異なるからです。

なぜかというと職業訓練校は、
高校・大学等とは異なり『職業の訓練をし就職を目指す』という場所だからです。

なので『訓練しても就職できそうにない方』は訓練校に絶対に合格できません。
就職できない方がいると訓練校の評価が下がるからです。

さて、話は変わりますが、
職業訓練校の志望動機に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

志望動機のポイントは、『就職』というキーワードです。
詳しくは本ページ後半の記事をご覧ください。

 

動画解説について

職業訓練を一度も利用したことがない方むけの動画を作りました。ぜひ一度ご覧ください。

Youtubeチャンネルへのリンク:おしごとーり

求職者支援訓練の動画も作りました!

気軽にコメントしたい方は、ニコニコ版をどうぞ!

訓練校の種類について

倍率のお話の前に、まずは訓練校の種類について説明します。

訓練の種類は大まかに2種類にわかれています(ここでは求職者支援訓練については除く)

訓練2種類

施設内訓練 各都道府県の専門校又はポリテクセンター(※)の施設で行われる訓練。専門的な訓練が多い(ものづくり的な)

委託訓練 各都道府県の専門校が、民間のスクールに委託している訓練

運営主体が都道府県かポリテクセンターかでの違いは特にありません。

※ポリテクセンターとは独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営している施設です。

そして施設内訓練も二つに分けることができ、
普通課程(学卒者訓練)と短期課程(離職者向け訓練)分かれます。

普通課程と短期課程

普通課程(学卒者訓練) 授業料がかかる。メインは高卒者(離職者も受けられる)

短期課程(離職者向け訓練) 授業料無料。メインは離職者。

訓練校の倍率について

都道府県によっては、前年の訓練校の申し込み倍率を公開しているところがありますが、

載っているページを探すのが結構大変です。

というわけで、

各都道府県別の訓練校の倍率と、訓練校の講座一覧ページのリンクをまとめました。

おしごとーり
おしごとーり

講座一覧は、どんな訓練があるかざっと知りたいときに便利です。

倍率の調査方法について

日本の人口上位7位までの各都道府県について『都道府県運営』『ポリテクセンター運営』『民間委託訓練』をネット上で調べました。

調査しても不明だったところは、
訓練校説明会、各実施機関に直接お問い合わせをすると教えてくれると思います。

東京都の訓練校の倍率

都立職業能力開発センター(入校案内PDFに記載)https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/school/

東京都の委託訓練
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/itaku/plan/

神奈川県の訓練校の倍率

かなテクカレッジ東部(東部総合職業技術校)http://www.pref.kanagawa.jp/docs/j3c/support/admissions_rate.html

かなテクカレッジ西部(西部総合職業技術校)https://www.pref.kanagawa.jp/docs/vx6/kanatech_west/ny/oubo.html

神奈川県の委託訓練

東部総合職業技術校二俣川支所(委託訓練)
東部総合職業技術校二俣川支所は、求職中の方が再就職に必要な知識・技能等を習得し、早期の就職を目指す公共職業訓練を民間の教育訓練機関等に委託して実施しています。

ポリテクセンター関東
ネット上では見つけれられませんでした。

横浜市中央職業訓練校
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/koyo-syugyo/shokugyokunren/kunren8.html

大阪府の訓練校の倍率

大阪府の高等技術専門校
下記のリンクからそれぞれの技術専門校のページ飛ぶと、倍率が記載されています

府立高等職業技術専門校等のご案内・科目一覧

大阪府の委託訓練
http://www.pref.osaka.lg.jp/nokai/c-kyuusyoku/c300-itaku-syuryo.html

ポリテクセンター関西(Q&Aの下から5番目)https://www3.jeed.go.jp/osaka/poly/kyushoku/ability_q_and_a.html

愛知県の訓練校の倍率

愛知県の高等技術専門校

愛知県立高等技術専門校総合案内のパンフレットPDFに記載があります。

愛知県のハロートレーニング
愛知県の職業能力開発校公式ホームページです。

ポリテクセンター中部
ネット上では見つけれられませんでした。

埼玉県の訓練校の倍率

埼玉県の高等技術専門校(ページ下部に応募倍率一覧が記載)
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0811/kgs/

埼玉県の委託訓練
http://www.pref.saitama.lg.jp/b0810/itaku/documents/documents/tyoukikoudo.html
http://www.pref.saitama.lg.jp/b0810/itaku-new.html

ポリテクセンター埼玉(Q&Aの上から7番目)https://www3.jeed.go.jp/saitama/poly/kyushoku/faq_ability.html

千葉県の訓練校の倍率

千葉県の高等技術専門校
ネット上では見つけれられませんでした。

ポリテクセンター千葉(Q&Aの上から7番目)
https://www3.jeed.go.jp/saitama/poly/kyushoku/faq_ability.html

兵庫県の訓練校の倍率

兵庫県(公共職業能力開発施設ガイドブックのPDFに記載)

2023年度公共職業能力開発施設ガイドブック
兵庫県内の公共職業能力開発施設ガイドブックを掲載しています。

ポリテクセンター兵庫(Q&Aの上から5番目)
https://www3.jeed.go.jp/hyogo/poly/contents/hunting/faq.html

ポリテクセンター加古川
ネット上では見つけれられませんでした。

職業訓練の志望動機について

訓練校にて優秀とされる順番

まず志望動機を書く前に、下記の三つの順番を心に刻んでください。

訓練校にて優秀とされる順番

1、訓練校に通わずに、希望職種に就職する。
2、訓練校に通う途中で、ある程度スキルを身につけ、希望職種に就職する。
3、訓練校を修了しスキルを身につけ、希望職種に就職する。

こちらの三つをベースに志望理由を考えていきます。
三つの詳細な解説を『【職業訓練】訓練校と学校との違い【説明会・面接の服装も解説】』でしています。

志望動機で絶対に外せないポイント(例文)

さて、つまり絶対に外せないポイント(例文)は、

絶対に外せないポイント

・希望職種に応募してみたが、
・不採用だった
・自分には希望職種につくためのスキルが不足している
・この訓練でスキルを身につけると
・就職ができる確率があがる!

・そして前職のスキルも合わさると、さらに就職の確率があがる!!!

上記のポイントを骨子とし、それに個人のエピソードを肉付けして志望動機を作成してみてください。

ちょっとだけ補足説明をします。

・希望職種に応募してみたが

希望職種に応募する必要があります。

スキルの内容にもよりますが、その訓練スキルをOJT(働きながら教えてくれる)してくれる企業もあるからです。
その企業に採用されたら、そもそも訓練校に通う必要がないのです。

求人に応募していないというのは『本気でその希望職種を目指しているのか?』と疑われます。

『採用されなかったから、この訓練校に応募しているんだ!』という事を書く必要があります。

え、求人に応募する必要あるの?

おしごとーり
おしごとーり

こんな疑問を思った方は、いつのまにか『訓練校に通う』ことを目的にしてしまっています。
そもそも、『就職すること』が当初の目的でしたよね?

・就職できる確率があがる!

前半でも申し上げましたが、訓練校は生徒に就職してもらわないと困ります。

訓練校の自身の評価は『就職率』で、これを上げることが訓練校の存在意義だからです。

・そして前職のスキルも合わさると、さらに就職の確率があがる!!!

このポイントを志望動機に加えると『この人は就職できそう』に説得力が増します。

 

おしごとーり
おしごとーり

ちなみに、『訓練校自体の評価って何?』と思う人もいるかもしれませんが、
担当レベルでは、自分の担当課の就職率が上がると自分の評価があがる。
校長レベルでは、全体の就職率があがると自分の評価があがる。

評価があがるとは、『出世したり、給与・賞与が増えたり』ということですね・・・。

おしごとーり
おしごとーり

さらに上位の組織レベルとしては、
『そんな就職率が悪いなら訓練校は廃止だ!税金の無駄だ!』
ということになります。

なお、民間の委託訓練の場合は、翌年度に委託されないことになるかもしれないというのがあります。

最後に

最後に下記を引用して終わります。

Q 入りやすいコースは、どれですか?

A  コースを選ぶことは職業を選ぶことにつながっています。あなたの将来をどうするかを考えてください。入りやすさだけで選んでしまうと続かなくなります。

引用:ポリテクセンター中部『よくあるご質問(求職者向け訓練)』https://www3.jeed.go.jp/aichi/poly/kyushoku/ability_q_and_a.html

 

記事『【最終目標は就職!】後悔しない職業訓練校の選び方・通い方