現在、中小企業で採用を担当している当ブログ運営者の視点からの解説です。
求人応募のコツは、「果たしてこの応募書類(データ)って採用担当者はどのように見られているんだろう」と考えることです。
応募書類の内容を確認するのは当然として、その提出した応募書類はどう扱われるかまで考える必要があります。
なぜなら、転職サイトから応募しても、採用担当者に10秒も書類を見られないばかりか、一瞬も見られないというケースがありえるからです。
なお、ダメな書き方については『【やってはいけない!】リクナビNEXT・マイナビ転職等のWeb応募書類のダメな書き方例』をご覧ください。
無料の転職サイトからの応募はどうなのか?

今週は、10件も応募しちゃったぜ。就活頑張ってるな俺。
皆さん、転職活動では主に何を利用していますか?
転職サイト(リクナビNEXT・マイナビ転職)を使って企業に応募している方が多いかと思います。

実は、転職サイトは一生懸命応募しても、全く応募していない事と同じという状況になっている可能性があります。
今回はその件についてお話していきたいと思います。
無料の転職サイトへ、企業は一回求人を出すと1000件応募がくるとしたら・・・・
想像してみてください。もしあなたが企業の採用担当者になったとして、なんとかナビに出した求人に求職者から1000件の応募が来たとします。

『よし全部の応募書類を丹念にすみずみまで見よう!!優秀な人材を見逃したら困るし』
『今日は徹夜だぜ!!!!!!!!!!!!!!』
となるでしょうか。
そうはならないですよね。
時間的に絶対に無理です。人手不足の中小企業に至っては、採用担当なんかいろんな業務を兼任しているはずです。
すると、採用担当者は、例えば下記のような方針を採用して応募者を絞っていくと思われます。
1・わが社は40代50代の社員が多いから、今回は30代以下から採用する。
2・とりあえず履歴書・職務経歴書をを全部見るが一つ20秒で判断する。
3・今回は未経験者可の求人なので、転職を多数していている求職者は採用しない。
例えば1を採用した場合、
採用担当者は転職サイトの管理者画面をみながら、
「今回30代以下でフィルタして履歴書を見よう。ポチポチ、よし抽出できた!」
ということになります。
このケースは、
もしあなたが40代だったとしたら、あなたが一生懸命書いた履歴書・職務経歴書は一瞬も見られてないということになります。
これは分かりやすい例ですが、こんな感じで一生懸命応募したはずが全く無駄になっているケースが多々あります。

じゃあどうしたらいいかというと
無料の転職サイトの利用するにあたっての解決方法
転職エージェントも利用する
転職エージェントは、担当がつくのでこういった転職サイトにあるような無駄な応募は防げます。
エージェントも応募が無理そうな求人には、『無理ですね』と言ってくれるはずです。
無料の転職サイトを使わずにハローワークを利用してみる。
※2021年9月追記
2021年9月21日よりハローワークでもオンラインで応募できるようになりましたので、本記事は参考までにご覧ください。

転職サイト使わないのかよ!
しかも、ハローワーク?おっさんが行くところだろ?ネットではブラック企業しかないって
ハローワークの求人は今のところWEBからの応募はできないようになっていて、ハローワークに行って、窓口で紹介状もらって、企業に応募書類を郵送するという方法になっています。
つまり、企業側が、一通一通書類を開封してアナログ的に見ないといけないというのが保証されているということです。
これはやり方によってはチャンスです。インパクトのある職務経歴書・履歴書を送れば転職サイトより可能性があります。

ちなみに、なぜかネット上では、ハロワはブラック企業の求人しかないという意見が多いです。
この理由は、『ハローワーク求人はブラック企業ばかりではない【転職者の4割はハロワを利用】』をご覧ください。
無料の転職サイトの注意点まとめ
転職活動は一人で行っていると、明後日の方向へ頑張っている可能性が大いにあります。
転職活動は、
他の人に活動についてアドバイスをもらったり、履歴書・職務経歴書を実際に見てもらったりすることが大事です。
アドバイスをもらう先は、親だったり友人だったり、とにかく誰でもよいと思います。
なぜ、第三者の視点が必要なのかというと、
『採用されるというのは、第三者から選ばれるということ』
だからです。
なお、そういった身近な人に相談しづらい場合はハローワークや、転職エージェントを利用するのが良いと思います。
ハローワーク求人のデメリット
当サイトはハローワークの利用をおすすめしていますが、ハローワークだけで求人をさがすというのはデメリットがかなりあります。
問題は求人の種類が限定されてしまうということです。
企業によっては絶対にハローワークに求人をださないというところがあるからです。
何故、そのような企業はハローワークに求人を出さないかというと
- ハローワークは求人数が日本一あるので自社の求人が埋もれてしまい、応募が少ない。民間の転職サイトならお金次第でサイトの上位に表示され、ある程度の応募が見込める。
- ハローワークに求人を出すと優良求人のため応募が殺到してしまう、または新規事業のため非公開で人を探したい。
- ハローワークは若年者の利用が少ないため、若い人を採用したい場合はハローワークを利用しない。
ということで、就職活動をうまく進めるには、いろいろな転職サイトを登録してみる必要があります。
とりあえず、有名な転職サイトを利用していれば、他のライバル転職者に後れをとることはありません。
(企業側も求人を出す場合は、まずは有名サイトに求人を出そうとするからです。なぜなら、知名度がありユーザー数が多いので、希望の条件の人材を採用できる可能性が高いからです)